数年前にcoicoiの実家を引き払う時の話でございます。
キャーーーー
失礼しました。
記憶がフラッシュバックして思わず雄叫びが(==)汗
ハイ、話をすすめます(汗)
当時、実家には弟が一人で住んでおりましたが、引っ越しをすることとなりました。
その前に、不用品回収業者に依頼することになった経緯を簡単に説明しまする。
coicoiと次男は結婚をして実家を出ており、父は15年以上まえに他界、10年前に母は心臓の病で救急搬送されて以来、老人ホームで暮らすこととなり、独身の長男である弟が1人で暮らしておりました。
母は、かなり個性的な人で、実家には主に母の物が溢れている状態でございました。
服もお店ができるぐらい大量に所有。
すごい数なのでタンスや引き出しに納まる量ではございません。
あと、とにかく生活必需品のストックが尋常じゃない。
トイレットペーパー(12ロール入)やティッシュ(5箱セット)、ラップ、アルミホイル、歯ブラシ、ボールペン、電池、大好きなネスレのコーヒーなどを、各20個これまたお店ができるぐらいストックしないと不安なタイプ。
しかも、母の部屋の広さは6畳と狭いにも関わらず、2段ベッド1つ、和洋のタンスが合計3つ、チェスト1つ、ドレッサー1つ、洋服を入れる衣装ケースが10個ほど積まれており、歩く場所もないぐらい物であふれている状態。
そう、年配の人は、勿体ない精神が強い人が多いので、物を捨てれない方が多いと思いまする。
でも、それだけでなく、母の性分で一番やっかいな事は
なんでも物にくるむ癖があることです。
基本、何かにくるまないと不安なようです。
物をまずティッシュにくるみ、それを広告などにくるみ、それをビニールに入れ、それをまた他のビニールやカバンにいれ、それをまたカバンに入れる。
という、まるでマトリョーシカ状態。
一体、何重にすれば気が済むのやら。。。
くるまれているものは、だいたいティッシュやメモなどですが、それでもたまにお金もありました。
昔、母がまだ実家に住んでいた時に、広告に20万円ぐらいをくるみ、キッチンのごみ箱の底に入れていたらしく、弟がそれに気づかず、汚れた広告をゴミと一緒に捨てたらしいのです。(そりゃそうだ)
母はそれに激怒しましたが、どう考えても弟は悪くない。
母が施設に入るときに、少し部屋の片づけをしに行きましたが、あちこちから小銭が出てきました。
なもんで、あのゴミ屋敷みたいな部屋は、ある意味「宝の山」だったのです。
で、ぐぐぐいっと話を戻しまして、
弟が引っ越しするため、大量の家具や荷物を処分しないといけなくなり、
不用品引取業者をインターネットで探しまして、よさげと思う2社に見積もりを依頼しました。
最近は、テレビとかでも遺品整理などで、業者に頼むと数十万円~数百万円かかるというのをやってましたので、実家の不用品回収はいったいいくらになるんだろうかとビクビクしておりました。
案の定、55万円~75万円と高額。
1社目(A社)は3月の繁忙期は75万円だが、条件つきで4月ならば55万円。
2社目(B社)は75万円。
どちらも、紳士的な方が見積もりに来てくれ、どちらかというと2社目のB社の方が丁寧で信頼できそうでしたが、20万円の差は大きく、A社のお兄さんも、すごく親切な説明で、若いけどしっかりした感じだったので、1社目に依頼することとなりました。
ただし、55万円の条件としては、家のカギを預けて、他の現場に行ったときの空き時間を使って、数回に分けて回収するということでした。
まだ、弟の荷物も置いてましたし、母の部屋(宝の山)のことも気になりましたが、お兄さんが部屋に入る前には電話をくれると言っていたので、それを信じカギを渡しました。
そして、母の荷物は、いろんな物にくるまれており、たまにお金や貴金属などもある可能性があるので、母の部屋の回収日は、私も立ち会うと伝えておりました。
で、契約から1週間後に、1回目の回収日が決まったのですが、弟の荷物が回収日までに片付かない可能性が出てきたため、少し先延ばしに欲しいと依頼しましたが、業者がパッカー車という大型のごみ収集車を手配済みだったので、変更は難しいとのことで、そのまま予定の日程で実施することとなりました。
そして、数日後の回収日の2日前に事件は起こりました。
弟が仕事終わり、22時ごろに実家に荷物を整理しに行ったら、
なんと実家の弟の部屋の電気がついていました。
「なぬ???」
弟は恐る恐る玄関の鍵をあけて入ったらば、
なななんと、
A社の見積もりに来た担当のお兄さんと、その彼女という若い女性の2人が家に土足で入って弟の部屋のタンスなどを物色中だったそうです。
弟もカギを預けてるのは分かってましたし、いきなり怒るのもどうかと思い、
「え? 何をしてはるんですか?」
と冷静に質問しましたら、その業者の担当者は
「お母さまの荷物に大切なものが入っているかもとお姉さまが心配されてましたので、事前に確認をしておこうかと思いまして・・・(ふにゃふにゃ)」
と。
そこは弟の部屋ということも、まだ荷物が置いてあるということも、その担当者には伝えていたにも関わらず!
弟はかなり不信感でいっぱいでしたが「あ、そうですか、でももう遅いので、お引き取りを」といって帰ってもらったそうです。
ですぐに、弟がcoicoiに電話をしてきました。
それを聞いて、coicoiは体が熱くなり、怒りと同時に大きな不安に包まれました。
こ、こ、怖いっ!!!
ありえへんすぎる!!!
せめて、一緒に連れてくるのが業者の事務員の方ならばまだしも、彼女と来るって~
そして、悪びれもなく「彼女」と言ってからに。
「ん~正直者」
って言ってる場合ではございません。
まず、家に入る前には事前に連絡を入れるという約束をやぶり、しかも部外者である彼女と夜の22時という非常識な時間に、土足で侵入。
そんな アータ、
そんな 時間に、
そんな 無断で部外者と侵入するなんて、
目的は1つしか考えられませんやん。
(と、疑われても仕方ございませんやん)
その日は、もう遅かったですし、coicoiも興奮しておりましたので、気持ちを落ち着けようと、翌朝にcoicoiから担当者にメールをしました。
「昨夜の件、弟から聞きましたが、連絡もなく22時という非常識な時間に、部外者と勝手に家に入られるのは、いくら親切心からとは言えど、不信感が募ります。信頼してカギをお渡ししており、母の荷物には貴重品もあるかもしれないとお伝えしていたにも関わらず、昨夜のような行動は、この先かなり不安です。こういったお仕事は信用が大切ではないでしょうか。」とメールしましたら、すぐにお詫びのメールが届きました。
どうしたものかと、かなり悩みましたが、その時は、母の異常な荷物の多さに心身ともに憔悴しきっていたのもあり、ここまできて、また他の業者に頼むのも、ちょっと面倒くさかったですし、料金もかなり高くなるので、結局はそのまま、A社に頼んだのですが、とにかく、いろんな意味で怖い経験をしました。
結果的には、回収日はその業者の男性4名が来られ、仕事はしっかりこなしてくれましたし、かなりの荷物でドえらく しんどかったので、逆に55万円が安く感じたぐらいでした。
結局、宝の山と思われた母の部屋からは、大したものも出てこず、心配して損しましたが(^^;)
最終的には、翌日には残りに荷物の回収と、部屋の掃除をしてくださったので、coicoiも弟も、A社のお兄さん方の仕事ぶりには大満足をし、気持ちよく終わることができましたので良かったです。
不法侵入未遂もチャラです。(不法侵入は言い過ぎか)
なので、そのA社の名前はここでは、公表しませんが、
皆様も、こういった業者に頼まれる際は、お金だけではなく総合的に判断した方がよろしいかと思います。
と言いましても、悪人顔の人が対応されることもないと思いますので、見分けにくいかもですが、coicoiの体験を思い出していただき、カギを渡す場合は、絶対に貴重品がないと分かっている場合にのみ依頼されることを強くお勧めしますです、ハイ~(^^)
オマケの話
全部の回収が終わって、ほっとしましたが、はやり母の部屋から何も出てこなかったのは不自然だなぁと思ったので、今更ではあるものの、母に恐る恐る
「不用品回収は終わったけど、本当にお金とかなかったよね?」
と聞きましたら、母は
『畳の下も見てみて』と言うのです。
弟と最後の掃除に行ったときに、半信半疑で和室の部屋の畳を全部あげてみたらば、
なななんと、旧札の千円札や1万円札がたくさん出てきました。
はじめは、こんなぐあいに数枚でしたが
新聞紙をめくると、さらに出てきました。
ヒャッホ~イ♪
弟とcoicoiは、声をあげて大喜び。
ただ、たくさんあるように見えましたが、千円札が72枚、1万円札が6枚、5千円札が1枚と、ほぼ千円札でしたので合計しても14万円弱でしたが。
1万円札と5千円札は 聖徳太子
千円札は 伊藤博文(日本初代 内閣総理大臣)
でも、少しでも費用の分を回収できたので、良かったです。
もちろん、このお金は回収費用に充当。
それにしても、今ではまったく見れない、懐かしいお札ばかり。
このお札を、職場の若い女子に見せたら、初めて見たみたいでビックリしておりました。
とくに、1万円札が、聖徳太子というのにビックリ!
しかも、旧札は少し大きくて、立ちますねん。
新たな発見!
(何遊んどんねん)
職場や友達など、希望者には現在のお金と交換し、結果的には銀行で交換する手間が省け一石二鳥になりました。
てな訳で、この刺激的な体験から、
人間、頑張ったあとは報われるってことを教えてもらいました。
それを励みに、頑張って生きていこうと決意したcoicoiでありました。
ご清聴ありがとうございました。