もくじ
なんと、奈良県にピラミッドがあったんです!
と、あまりハードルを上げるのもなんですが、これがまんざらでもなく、メキシコの世界遺産「テオティワカン」の「月のピラミッド」を小さく(だいぶだいぶ小さく)した感じでしょうか。(あくまでもcoicoiの個人的な感想です・・・)
ちなみに「月のピラミッド」はこんな感じ(^^;
[出展:wondetrtrip]
【国指定史跡 頭塔(ずとう)】
こちらが奈良のピラミッド!
まさか、奈良にピラミッドがあるなんてこれっぽっちも思ってもいなくて、テンションが上がりました。
ご一緒した先生に教えていただくまで全然知りませんでした。
先生も「何だかよく分からないんだけど、前々から気になっていて・・・」とおっしゃられ、今回ぜひ行ってみようとなりました。
場所は、奈良公園から徒歩で20分ほど(東大寺南大門から南に1kmのところ)にある「ホテル ウェルネス 飛鳥路」の駐車場の奥に入り口があります。
ですので、普通に歩いてるだけでは気づきません。
これは、知る人ぞ知る秘密の史跡!
アクセス
※見学だけの駐車場はございませんので、下記の公共機関をご利用くださいませ。
・近鉄近鉄奈良駅2番出口→奈良交通バス市内循環線で6分、
バス停:破石町(わりいしちょう )下車、徒歩すぐ
・西名阪道天理ICから国道169号経由30分
頭塔を見学するには、ホテル ウェルネスのフロントで協力金300円を支払い、パンフレットをもらいます。
入り口は無人で、納屋みたいな木の扉を自分で開けて入ります。(納屋みたいは余計)
右の扉から入り、スロープを上がります。
上がりきると、少し高台になっているので、高い建物があまりない奈良の街並みが眺められます。
屋根がついてて少しみづらいですが、ちょうどお昼に到着すると、ピラミッド中央の真上に太陽が上がっており、とても神秘的でした。
頭塔は、大小の自然石を利用した石積みの全8壇構造で、土壇からなる非常に珍しい奈良時代の塔です。また、各壇に石仏が配置されています。
頭塔のご説明
古文書に、767年に東大寺の僧実忠が土塔(土で作られた塔)を築いたとの記録があり、それが頭塔にあたるものとの考えられます。その役割は、五重の塔などと同じように仏舎利(釈迦の骨に見立てた宝物など)を収める仏塔と考えられます。
古くより、奈良時代の僧玄昉の頭を埋めた墓との伝説があり、その名の由来とされてきましたが、実際には土塔(どとう)がなまって頭塔(ずとう)と呼ばれるようになったものと思われます。頭塔は、大正11年(1923年)3月8日に国の史跡に指定されています。
頭塔には、第1・3・5・7の奇数段に各11基ずつ、総数44基の石仏が整然と配置されていたと考えられます。現在、そのうち28基が確認されています。昭和52に当時地表に露出していた13基の石仏が、国の重要文化財に指定されました。その後に実施された発掘調査でも新たに石仏が発見され、現在では22基が重要文化財に指定されています。
頭塔の大きさは、基礎部分は一辺約32m(最上壇一辺約6m)、高さは約10mです。
ちなみに、メキシコの月のピラミッドは、底辺140m×150m、高さは47m。
あと、奈良のピラミッドは、コンパクトにつき、すぐに くるっと1周できるので疲れません。(coicoiの勝負は続いているのであった・・・)
裏側にはお墓のようなものがありました。
(何かは調べておりません)
ってな訳で、一見の価値があると思います。
そりゃぁ、メキシコやエジプトなどのピラミッドとは全然規模は違いますが、奈良のピラミッドは、22基の石仏が配置されております。
勝った!!(coicoiの中で、地味に競っていた)
この頭塔に類似するものとしては、行基が関与した堺市の土塔があります。
地味な勝負に勝ったところで、ランチへ!
【奈良の美味しいお蕎麦屋さん「観」】
ホテルウェルネスの道を挟んですぐ向かいにある「そば処 観」でランチをしました。
バス停「破石町」のすぐ前にです。
先生が予約をしてくださってたお陰で待ち時間なしでした。
お店はカウンター席が6~7席ぐらいと、中央に座敷のテーブル席が1つあるだけの小さなお店です。
店内の壁一面に古伊万里がズラリと飾られています。これを見れるだけでもなかなか価値はあると思います。1000個以上あるそうですよ。
落ち着いた感じの店内は、和モダンな趣きで落ち着きます。
今回はお蕎麦と天ぷらのコース1800円。
(コース名は先生が予約してくださったので忘れました)
まずは、和風のアンティパスト
(無理して英語を使んじゃない)
あ、はい(^^;
鶏のサラダと、卵焼き、キノコのマリネ、もずく、の盛り合わせ。
フルーティーな白ワインと食しました。
こちらのお店は、日本酒やワインも一緒に楽しめるお蕎麦屋さんなのです。
昼飲みが目的な我らには、最高の蕎麦屋さんです(←v←)ニヤリ
次に 湯豆腐です。
豆腐はもちろんのこと、だし汁が優しくて本当に美味しかったです。
そして、メインの蕎麦天ぷらです。
天ぷらは、海老と野菜で、サクサクでバリうまです。
ワインが進む進む、酔いましたがな。
さらに、お蕎麦も すんごく美味しくて、
1玉では足りませんで、お替りしました。
あと、忘れてはいけない、こちらのお店には、看板娘ならぬ
看板ジジイ、失礼、看板じい様がいます。
このじい様は、御年90歳超えらしいのですが、体も脳もお元気。
リアクションが昭和でしたが、レスポンスも早くセンスがあり、イカした じい様です。
じい様おススメの日本酒やワインも、全部美味しくて、おかわりの嵐。
じい様は、いいお年の割に力持ちで、一升瓶のお酒を片手でついでました。
さすがに、手元はプルプルしてたので、ハラハラもしましたが。
調子にのって酔っ払っていると、じい様が若いころテニスをしていたことや、現在も看板ジジイ もとい、看板じい様の傍ら、本業は呉服屋をしているなどを教えてくれました。
そういえば、お店の真ん中に、きれいな帯や帯紐などが飾られていたので、「あれも売られているのですか?」と先生が質問しました。
すると、じい様は”待ってました”とばかりに、「あ、着物に興味あるかい? それなら2階に綺麗な着物がたくさんあるから、目の保養やから見ていきなはれ」と誘われましたもんで、見るだけならばと3人で2階に案内されました。
12畳ほどの和室に、素敵な着物がたくさん飾られており、箱に入った着物もたくさんありました。
みんなが「ほんと、素敵ですね~」と感心してましたら、じい様の商売人の血に火をつけたようで、それぞれ似合う着物と言って「これええやろ~ もう、ほんまこれ、ただみたいな値段やで」と次から次から箱から出しては広げて見せてくれます(汗)
先生は、元々お着物がお好きなようで、じい様のお話を丁寧に聞いていましたが、その傍らで、友達が「へ~」と相づちを打ちながら、じい様が広げまくった着物をたたんでいました。
coicoiはワインを飲みすぎて、お腹がキュルルルル~となりトイレにレッツラGO。
戻ってからも、じい様は箱から着物を取り出しては先生にすすめる、そしてその横で友達がたたんで直す、が、続いておりました。
この辺りで話を切るしかないと思い、じい様に「本当にいいものを見せてもらえたわぁ、ありがとう~。着物が必要になったら、必ずお願いするね~」と言ってたらば、じい様もさすがに もう無理かと気づいてくれたようで、「ほうか、いつでも言ってやぁ」と気持ちよく受け入れてくれました。(はぁ~ 良かった~)
じい様の名誉のために、念のため申し上げますが、別に悪徳な販売とかではありませんので、悪しからず。
サービス精神が旺盛でお茶目なじい様とお別れし、お店を後にしました。
その後、奈良の街をお散歩しました。
素敵なお店でお茶をしました。
つづく。
(まだ、つづくんかい)
よろしければ、この日の午前に行った春日大社の記事もご覧くださいませ。